スケジュール設定が大事な看護師国家試験

看護師国家試験の出題は、必修問題・一般問題・状況設定問題の3種類に区分されています。この中で必修問題だけは合格最低ラインが設定されていて、50問中40問以上正解しなければ、他の分野でどれだけ高得点をとっても合格できないシステムになっています。

大切な必修問題をクリアするための基礎となる知識が、人体の構造と機能です。スケージュール的には受験する年度の春から夏までに人体の構造と機能を学んで、必修問題対策を終わらせましょう。
基本を確実に身に付けてから他の分野を学び始めれば、夏以降の成績の伸びが全然違ってきます。夏場を過ぎたら他の2分野を学び始め、年末からの仕上げ対策として過去問を最低5年分は用意しましょう。
なお、過去問はできるだけ解説が詳しいものを選ぶことをおすすめします。

年末から1月までは、過去問を繰り返すことと模擬試験を受けることに専念しましょう。2月の直前期には、苦手な分野があればそこを復習し、やり残したことがないようにします。
本番の問題は確実に最後まで解けるよう、模擬試験で時間配分の練習をします。過去問を解く際に、時間を計って演習するのも効果的です。
最初の方の問題が簡単で後ろに行くほど難しいとは限りません。後半に正答率の高い問題があったのに、時間が足りなくて解けなかったでは困るため、解答時間は常に意識しておきましょう。
判断に迷う問題は後回しにするなど、効率よく得点するためには、日頃からの時間を意識した演習が大切になってきます。